企業研究に取り組む

企業研究の方法

企業研究は、まずは手元にその材料となる情報を集めることからはじめます。自分なりの価値基準を確認するためには、企業研究は必須です。自己分析を通して得た価値基準を常に念頭に置いて取り組んでください。企業研究のための情報収集としては、次の方法があります。

情報収集の方法

新聞・テレビ・書籍・雑誌
テレビのニュースや新聞記事には政治・経済・社会などの時事問題はもちろんのこと、さまざまな企業や業界についての最新情報が掲載されています。また「会社四季報」(東洋経済新報社)には上場企業(株式を証券取引所で売買できる企業)、店頭公開企業全般についての情報がまとめられています。未上場企業については「会社四季報未上場会社版」(東洋経済新報社)があります。就職資料室では各種新聞や会社四季報が閲覧できるようになっています。また図書館には就職や業界(建築・マスコミ・ファッション業界関連)・企業に関する雑誌・書籍・業界の専門誌などもありますので、情報収集に活用してください。
インターネット
各企業のホームページでは、企業情報や取扱い商品などの情報はもちろん、採用情報なども掲載されています。またマイナビのような、就職情報を提供してくれる就職情報会社のナビサイトにはさまざまな機能が盛り込まれています。各社の充実した特色あるサービスが無料で活用できますので、登録のうえ利用しましょう。多くの企業が、就職情報サイト及びホームページを通して情報を発信しますので、常にチェックしておきましょう。(情報収集に役立つ就職支援サイト一覧
社会人訪問
社会人訪問の利点は、生の企業情報を入手できることです。それまでに収集した情報に社会人から聞いた話を加えて、自分の希望に合う就職先かどうかを検討します。必要に応じて各企業の採用担当者へ問い合わせてみましょう。
会社説明会・セミナー
企業が日時などを指定して学生を集め、企業や採用のことについての説明を行うことをいいます。各企業のホームページや就職情報サイト、求人票などに詳細が掲載されていますので、必ず確認しておきましょう。事前予約を必要とする企業がほとんどですので、注意してください。
資料請求・店舗見学
自己分析などを通して、志望企業が見えてきたら、資料請求、店舗見学をしましょう。
店舗見学について
求人票
企業から大学へ送付される求人依頼の書類です。会社概要や募集要項などの情報を見ることができます。過去の求人票はCampus Plan~Web就職~にて検索できるほか、就職資料室にもあります。

求人票のチェックポイント

本学の求人票フォーマットです。各項目を確認しましょう。

企業情報 企業名 同じ社名でも漢字とカナ、株式会社が社名の前につく「前(株)」か後につく「後(株)」かで別企業になるので注意
代表者 面接試験で聞かれても困らないよう役職名とともに覚えておく
本社住所 企業の本社住所と勤務地は必ずしも一致しないので「勤務地」も確認する
設立・資本金・売上高・株式・従業員数 企業の歴史や規模を把握する。従業員数・男女の比率などもチェック
書類提出先/採用担当 本社住所と同じとは限らないので注意する
業種/事業内容・取引先など その企業がどんな業界に属しているのかを確認する。業種詳細はホームページや会社案内を見ること
求人内容 求人職種 職種を確認する
求人数 今年度の採用予定者数を確認する
職務内容 求人職種の主な仕事内容を確認する
勤務地 希望勤務地かを確認する
雇用形態(正社員・契約社員) 雇用形態について確認する(雇用形態により給与などの待遇が異なるので注意する)
求人総数 採用予定人数を確認する
文化学園前年度採用実績 卒業生がいるかどうか
留学生応募/既卒者応募/障がい者応募 応募の可否についてを確認する
採用条件 初任給/通勤費/昇給/賞与 現行金額または入社時の予定金額が書かれている。通勤費、昇給や賞与(ボーナス)の支給についても確認する
福利厚生諸制度 雇用者をバックアップするための制度(子育て、介護等の支援など)があるかどうか、加入保険、寮・社宅、労働組合、試用期間の定めについても確認する
勤務時間/休日/時間外労働 職種によって就業時間が異なる場合もある。週休形態は必ず確認する
応募・選考内容 応募方法 応募方法を確認する
提出書類 必要な書類は早めに準備する
選考方法 内容を確認し、対策を怠らないように
応募締切/応募条件 締切日から逆算して応募書類の準備を始める
会社説明会(日時・場所) 定員で締切となる可能性があるため、早めに予約をする
コメント欄 追記事項があればこちらに表記される

就職活動ノートを作りましょう

就職活動において情報収集は大変重要です。有効に活用するためには、上手に整理してまとめておくことが大切です。企業研究の成果はもちろんのこと、筆記試験などのスケジュール、面接に備えた自己PRのまとめ、社会人訪問や会社説明会などの様子を記録しておくとよいでしょう。工夫して、自分だけの「就職活動ノート」を作りましょう。

仕事
  • 業務内容(興味をもったポイントなど)
  • 職種(仕事内容)
  • 研修制度
  • 配属
  • 勤務地
  • ローテーション
  • 人材に関する考え方
他社の追随を許さない独自性
  • 技術力
  • 開発力
  • マーケティング戦略
  • 市場(国内、海外)
業界における現在のポジション
  • 業界順位
  • 他社との違い
  • 社会的な信用
財務内容
  • 過去数年間の推移(単年度では動きがつかめない)
長期的に見た企業の将来性
  • 経営理念
  • 企業ビジョン
  • 業界の動向
経営陣
  • トップの人柄や考え方、哲学
  • 資本構成(同族、関連会社/子会社、独立系)
労働環境
  • 給与
  • 休日休暇
  • 就業時間(フレックスタイム)
  • 福利厚生
  • 特徴的な人事制度(自己申告、エリア別採用、職種の転換)
  • 定着率(毎年の採用数と社員数と平均年齢)
採用情報
  • 卒業生の有無
  • 採用関連情報